キャンピングカーブームに火がつき始めたのは、いつ頃だったかと思いかえす。
近年のキャンプやサイクリングに登山などのアウトドアブームによる押し上げも、キャンピングカーの人気が高まった要因の一つだろう。
そして数年の時が経った今もなおキャンピングカー市場は、とどまる所を知らない過熱ぶりにみえる。
かくいう私もキャンピングカーに憧れを持ち「気軽に自由に思うままの場所へ旅をしたい」なんて夢見た口だ。
そう、今日は引きこもりの夢のお話である。
キャンピングカーに興味をもった2018年
当時はまだまだキャンピングカーというと、非常に高価・大きく取回しが大変・目立つなどの普段使いには不向きで厳ついイメージがあった。
いわゆるキャブコンキャンピングカーという王道のキャンピングカーだ。

多くの方が思い浮かべるタイプのキャンピングカーではないだろうか。
そして2018年、軽キャン(軽自動車のキャンピングカー)である「テントむし」というキャンパーの存在を知った。

この時、強く胸に響くものを感じる。
夢と現実の狭間でたゆたうキャンピングカー
以来、キャンピングカーに対する偏見のような先入観は薄れていき、「テントむし」をはじめとする軽キャンに惹かれていく。
が、当時は今のような豊富なラインナップはなく選択肢も少なかった。
そのためか、夢心地止まりといった感が否めない心情であったように思う。
キャンピングカー業界が大きく動き出した気配を肌で感じたのは、日本RV協会(JRVA)のJRVAイベントドットコムにより2019年から取り組み始められた「ジャパンキャンピングカーショー2019」の存在である。

幕張メッセで大々的に行われたイベントを皮切りに、北は北海道、南は九州と日本各地でキャンピングカーショーやフェアが毎月のように開催され、キャンピングカーへの高い注目を集めた。
そして2020年、新型コロナのパンデミックにより働き方、生活様式や意識など様々な変化を求められ、人生の岐路に立たされたのだ。
大袈裟な話に聞こえるかもしれないが、今をどう生きるかを考えた時、「よし、キャンピングカーを買う。」こう思い至った。
その後の人生を左右するキャンピングカーとの出会い
「キャンピングカーを買う。」この背景には実は、手頃なキャンピングカーの登場も大きな理由の一つだ。
手頃というのは価格・性能・サイズのバランスが良い上に、普段使いに許容できる範囲の外観といった意味だ。
私にとっては、正に理想のキャンピングカーに出会ったのです。
『ふたり旅』 におすすめの《 大人のバンコン 》
といったキャッチコピーの「POP.COM eE(ポップ・コン イーイー)」
ベース車は日産のNV200 バネット。
軽キャンのコスパは素晴らしいが、居住性と足回りの問題や事故の心配を考慮すると正直厳しい。
キャブコンは言わずもがなハイエースクラスのバンコンに憧れはあるものの、ペーパードライバーの私にいきなりあのサイズを乗りこなすには負担が大きく自信もない。
となると、人によっては中途半端と感じるかもしれないが、私にはNV200のサイズがファーストカーに最適だと見出した。
キャンピングカーを入手する前から言っては何だが、2台目はハイエースロングのサイズくらいをと目論んでいる。

こちらのキャンピングカーは、BADEN(バーデン)の「Casa Home Style Edition」。
数多くのキャンピングカー賞を受賞したモデルであるBADENは、デザイン性・機能性に富み、現代のニーズに最適化されている。


数々の賞を受賞したという点においては、こちらの「ADRIA (アドリア)」のTWINというバンコンも不可避の存在であり、欧州や日本の市場占有率は上昇の一途というのも頷けるクオリティだ。
このゆったりした室内空間は国産車のキャブコンに匹敵し、スタイリッシュで優れた走行性に加え、リーズナブルな価格設定となれば、魅力溢れる一台といって間違いないだろう。
この2車種の大きな違いであるベース車両についても話しておこう。
どちらもバンコンだが、BADEN(バーデン)は国産車でトヨタのハイエース。
一方のADRIA (アドリア)は、イタリアの名門フィアットのデュカトである。
NV jack(ジャック)と出会う
さて、話が逸れてしまったが以上のことを踏まえNV200を中心に、中型車がベースとなっているキャンピングカー動画、HP、参考ブログなどを見聞きしはじめた。
すると、ある共通点がみえてきたので要約しておく。
私が重要視した上の優先順位をもとに絞り込んでいく。
気づけば、自然と「NV jack」へと心惹かれていた。

jackの特筆すべき点は2つ
- ギャレー部が格納式であること
- 大人が直立の立ち姿勢でいられる車室内の高さ
これに尽きる。



余話だが、jackの他で最後まで候補に上がっていたのはアネックスの「ファミリーワゴンSS 」だ。

ポップアップ式(上部が開閉式)とも比較検討したが、走行中に閉じなければならない点、停車中でも場所や気候、音の問題などにより開けられないシーンもある。
また、その開閉動作の操作が、ものぐさな私には合わないだろうと判断した結果、jackのルーフトップに重きを置いた。
が、主に機械式駐車場や立体駐車場の高さ制限や高架下、入り組んだ建物や木々の高さには注意しなくてはならないルーフトップのデメリットである。
このデメリットを補って余りあるメリットがjackにはあったのだ。
ここまできたら、「実車を見てみたい!」とはやる気持ちを抑えられない思いだ。
お台場キャンピングカーフェア2020 in 相模原

キャンピングカーショー未体験だったこともあり、2020年12月開催の「お台場キャンピングカーフェア2020 in 相模原」へ、お目当てのjackをメインに他の気になるcamperもあわせて堪能しに行くことに。
この年はコロナ禍のよるイベント中止が相次いでいたが、ちょうど感染状況が落ち着きをみせていた時期であったため予定通り開かれた。
十分に個人でも感染対策をし家を後にしたが、あいにくの雨とひどい寒さに堪えた日の記憶が、
TACOSのテントブースで寒さの中、温かいコーヒーを手に包み話を聞いていた記憶が、
今も鮮明に思い出される。
キャンピングカーショーマジックって?
「キャンピングカーショーマジック」では、修学旅行あるあるの木刀購入と同様の心理的作用を警戒しなくてはならない。
そのマジックというのは、
旅行という行動は、日常生活圏を一時的に離れる行動です。人は、非日常的環境に置かれると、不安感を抱きやすくなり、外部環境の変化にすぐに対応できるように、心身ともに身構えてしまいます。この状態であることの意識が「緊張感」です。一方で、日常生活から離れることにより、「気楽さ」を感じます。この気楽な状態であることの意識が「解放感」であり、人間を肉体的にも精神的にもくつろがせます。つまり、旅行している人の心理は、緊張感と解放感という相反する意識が同時に高まった状態であり、このような日常との感覚の違いが、普段とは異なる行動を出現させていると考えることができるのです。
参考文献:前田勇(1995)『観光とサービスの心理学』
つまり、気持ちが高ぶり興奮した状態なので、気が大きくなり気前良く買い物しがちなのだ。
従って、非日常であるキャンピングカーショーでも、この現象が起こりやすい。
[普段とは異なる行動=思わぬ買い物=キャンピングカー契約成立]といった魔法(心理状態)が発動しやすいと言える。
これらのことを踏まえて、支払い計画やその後の生活費、保険料等の維持費、娯楽費等の余裕があるか?無理な買い物ではないか?を冷静にジャッジする事を忘れないよう肝に銘じておこう。
引きこもりに商談のハードルは高い
展示車をみてまわるのは正直にいって楽しい。
お目当てのブース内では、動画で何度も見ていたビルダーの店長さんもいらっしゃいました。
心の中で「おおっ」と密かに高揚していたが、見積もりを取っていただく商談のタイミングには落ち着きを取り戻していたように思う。
この日は、それほどの寒さだったのだ。
そして、見積書の有効期間を確認し、即契約でなく一旦持ち帰る。
さらに冷静になったところで、大小様々な疑問が浮き彫りとなり何度かやり取りを経て、いざ決断の時。
はあああ、引きこもりだけど!
おおよそ契約する意思を持ち、最終確認的な意味合いでビルダー展示場へ赴いた2020年の年末。
夢オチじゃない。
契約してきた!!
引きこもり、キャンピングカーを買った。
The die is cast.
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